Case Study
AWS運用監視

株式会社リバスタ
株式会社リバスタ

株式会社リバスタ(旧社名:イーリバースドットコム)は、環境省が普及推進する産業廃棄物法に準拠する電子マニフェスト JWNET と連携し、より簡単に電子マニフェストを登録・報告できる「e-reverse.com」と、産業廃棄物の処理契約を PC 上で締結できる「er-contract」を提供しています。

AWS を利用した新サービス開発に、アールワークスが要件定義から参画。AWS 運用基盤のインプリメンテーションとサービスの安定運用を実現。

概要

リバスタは、環境問題に取り組む企業として、電子マニフェストの SaaS 「e-reverse.com」 をはじめとして、電子委託契約 SaaS 「er-contract」 を運営している。その高品質で良質なサービスを実現するために AWS 上でのシステム運用にも対応する「システム監視・運用サービス」を採用した。

導入サービス

選定理由

  • 8 年以上に渡る「e-reverse.com」の運用実績
  • 技術力、監視運用の経験の豊富さ、サービスを理解した上での提案力
  • 24 時間 365 日の監視・運用体制と、顧客システムを熟知する主担当技術者の対応力
  • 要件定義から参画し、AWS 上での安全なアプリケーションの運用管理を設計できること
  • AWS から得られる管理情報だけでなく、アプリケーション情報までを収集してまとめる仕組みをインプリメンテーションできること
  • AWS のパートナー企業であること

株式会社リバスタ様 導入事例の詳細

株式会社リバスタ

【取材対応】
株式会社リバスタ
IT サービス部
部長 古田 充伸 氏(写真右から2人目)

株式会社リバスタ
IT サービス部 e-reverce.com グループ
マネージャー 吉田 雅志 氏(写真左)

株式会社リバスタ
IT サービス部 er-contract グループ
阿部 香織 氏(写真中央)

株式会社リバスタ
IT サービス部 e-reverce.com グループ
岩地 陽子 氏(写真左から2人目)

株式会社リバスタ
IT サービス部 er-contract グループ
マネージャー 角田 充 氏(写真右)

1. 背景

8 年以上前からシステムの運用監視をアールワークスに委託

環境問題に取り組む企業として、高品質で良質なサービスを提供し、豊かな社会環境と地球環境に貢献している株式会社リバスタ。同社は、2007 年に設立され電子マニフェストの SaaS 「e-reverse.com」の運営をはじめとして、電子委託契約 SaaS 「er-contract」を運営している。

同社の古田充伸氏は、事業の特長について次のように説明する。

「e-reverse.com が提供しているサービスは、産業廃棄物処理の電子マニフェスト(JWNET)制度を簡単に活用するための SaaS です。当社の e-reverse.com は、建設業界に特化してトップ企業の 85 % で使われる SaaS サービスとなっています。186,400 の現場(2014 年 9 月時点)で利用されており、建設業界シェア No.1 の支持を得ています」

廃棄物処理法に基づいた電子マニフェストとは、産業廃棄物の行き先を管理して不法投棄を未然に防止する目的で施行された制度。平成 20 年度から、産業廃棄物管理票(以下、マニフェスト)を交付した排出事業者(中間処理業者を含む)は、廃棄物処理法第 12 条の 3 第 7 項に基づいて、事業場ごとに前年度 1 年間のマニフェスト交付などの状況(産業廃棄物の種類および排出量、マニフェストの交付枚数など)について、都道府県知事などへの報告が義務付けられている。

リバスタが提供している e-reverse.com は、24 時間 365 日の運用で、産業廃棄物を扱うすべての顧客に対して、これまでになく簡単で使いやすいサービスを実現している。

同社の IT サービス部で、e-reverse.com グループの吉田雅志マネージャーは、運用管理とアールワークスとの関係について振り返る。

「アールワークスとは、8 年以上も前からシステムの運用管理を支援してもらっていました。当初は、間接的にお願いしていたのですが、2010 年から当社と直接で取引してもらうようになりました」

2. 検討

AWS を利用する新たなサービス開発のプロジェクトがスタートする

社内には、システムの監視を 24 時間 365 日で対応できる人的なリソースがいなかったので、アールワークスの運用管理サービスには、とても満足していました。そこで、2012 年に er-contract という新たなクラウドサービスを展開するときに、アールワークスに開発段階から参画してもらうことにしたのです」と古田氏は新たな開発案件にアールワークスが協力したきっかけについて話す。

同社の er-contract とは、産業廃棄物の処理委託契約を PC で締結できる SaaS サービス。er-contract を利用する企業は、事務作業の負担を軽減し、印紙税や書類保管などの経費を削減できる。また、契約情報を電子マニフェストサービスの e-reverse.com と連携できる。

「er-contract の開発にあたっては、当初からアマゾンの AWS(Amazon Web Services)を利用する計画でした。しかし、AWS には基本的な運用管理の仕組みしか用意されていなかったので、安全なサービスの提供を継続していくためには、すでに e-reverse.com の運用管理で実績のあったアールワークスに対応していただくのが最善だと判断したのです。」と吉田氏は協力の経緯を補足する。

同社にとっても、AWS は、 初めての取り組みだった。AWS では、仮想化されたクラウドコンピュータに、アプリケーションを開発しサービスを提供できる。しかし、提供されている運用管理のサービスは、プラットフォームとなるクラウドコンピュータに関するものだけで、自社で構築したアプリケーションの監視運用などは対象にならない。

そこで、要件定義の段階から、システム全体のアーキテクチャを設計するのと同時に、監視運用という観点からアールワークスに参画してもらい、クラウドコンピューティングにおける安全なアプリケーションの運用管理を設計してもらったという。

同社の期待に応える形で、アールワークスも AWS のパートナー企業となり、パブリッククラウドにおける安全で確実なアプリケーションの運用管理サービスに取り組んできた。

3. 成果

主担当による的確な問題対応能力 AWS で構築したアプリケーションでも実現

通常はシステムとアプリケーションが完成してから対応することが多い監視運用の部分に関して、要件定義の段階から参画したアールワークスでは、AWS から得られる管理情報だけではなく、その上で開発されたアプリケーションの情報をまとめて収集する仕組みをインプリメンテーションした。その技術的なポイントについて、同部の角田充マネージャーが解説する。

「AWS には Amazon CloudWatch というモニタリングサービスがあります。しかし、その対象は AWS のインフラ部分になるため、その上のレイヤとなるアプリケーションの情報を収集し監視するためには、開発の段階から独自にインプリメンテーションしなければなりません。それは、サービスに近い部分の監視になるので、24 時間 365 日の継続的な運用を実現するためには、必須の取り組みでした」

同社とアールワークスの協力によって、AWS でサービスを開始した er-contract は、安定したサービスの提供を実現した。er-contract 運用が始まってから、アールワークスの対応のきめ細かさについて、同部の岩地陽子氏は次のようなエピソードを語る。

「例えば、脆弱性対策のために、別のベンダーのセキュリティ対策を AWS のアプリケーションに適応させようと計画して、その対応をアールワークスの担当に依頼したときのことです。そのときに、アールワークスの方が、脆弱性対策がシステムやアプリケーションだけではなく、er-contract を利用しているお客様への影響まで想定して、一部の利用者に対して使えなくなる可能性があると報告してくれました。
もしも、単に運用管理を請け負っているだけの会社であれば、このような当社のサービスを理解した上でのアドバイスは提案してこないと思います」

同社では、er-contract での実績を踏まえて e-reverse.com を AWS で運用する際にも、アールワークスの協力を得ている。

「アールワークスの運用管理は、当社の業務に合わせて 24 時間 365 日の体制で対応していただいているので、非常に安定感があり、技術力が高いと評価しています。やはり運用管理専門の会社なので、監視の経験も豊富なので、安心して任せられます。
特に評価しているのは、その体制です。24 時間のローテーションで対応するスタッフとは別に、主担当という方がいて、もしも現場のスタッフが判断できないトラブルなどが発生したときには、当社のシステムやアプリケーションを熟知している主担当の方が、必ず対応して問題を解決してくれます。その安心感や信頼性を AWS で構築するアプリケーションでも実現したかったのです」と古田氏はアールワークスと協力して開発してきたサービスについて評価する。

4. 今後

今後もチームとして一体感のあるサポート体制と提案を期待

株式会社リバスタ

「アールワークスの対応には大変満足しています。システムやアプリケーションの監視運用に関しては、当社のスタッフだけでは分からない部分もあるので、その点に関しては、今後もいろいろと提案していただければと願っています。依頼元と対応先という関係ではなく、お客様にサービスを提供しているチームとして、今後も一緒に対応いただければと思います」と吉田氏は今後の継続的な運用管理への対応を期待する。

「当社は、建設業界を IT でイノベーションする、というビジョンを掲げています。現在、サービスを提供している e-reverse.com や er-contract も、そうしたイノベーションの一環ですが、将来的には建設資材のリサイクルや労働者の就労管理などに対応するサービスも計画しています。そうした新たなサービスの開発や運用においても、アールワークスの協力を得て、高品質で安定したサービスを提供していければと考えています。
アールワークスに監視運用をお願いする以前は、アプリケーションも含めてシステム全体の性能や品質に問題を抱えていた時期がありました。当時は、多くの非定型な作業を行って、品質の維持に取り組まなければならない状況でした。
それが、アールワークスに協力してもらうようになり、クラウド型の監視ツールやタスク管理ツールを活用するようになって、安定したサービスを提供できるようになり、社内のスタッフも開発や企画に専念できる体制を確立できました。
そして AWS での安定したサービス提供にも貢献して頂いているので、今後もこの良好な関係を継続していければと願っています」と古田氏は語った。

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