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株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズは、NTT グループにおける国内中小企業向けICT サービスのエキスパートとして、ネットワーク事業（Master’sONE、InfoSphere など）やクラウド / データセンター事業（WebARENA など）を手がける企業です。加えて、SD-WAN やモバイル、セキュリティ、AI・IoT 分野にも積極的に取り組んでいます。
導入サービス
目次
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ導入事例の詳細
【取材対応】
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ
テクノロジー& オペレーション開発本部 ビジネスプロセス開発部
開発運用担当 担当課長 薄井 正 様（写真左）
テクノロジー& オペレーション開発本部 ビジネスプロセス開発部
開発運用担当 髙木 基希 様（写真左から２人目）
株式会社 エフ・エム
ネットワークマネジメント部 ソリューショングループ
丸地 博 様（写真右から２人目）
※写真右はアールワークス営業担当
1. サービス導入の経緯
同じ担当者が監視基盤の構築から保守運用まで一気通貫で対応します
ご担当の業務と、弊社サービスをご採用いただいた経緯をお聞かせください。
当社では、法人のお客様に対して、VPN サービスやインターネットサービス、クラウドサービス、データセンターサービスなどを提供しています。親会社は主に大企業を対象としていますが、当社は中小企業向けのサービスを展開している点が特徴です。
現在は、ビジネスプロセス開発部に所属しています。ビジネスプロセス開発部は、サービスを提供するシステムの開発を担う部門です。主にネットワークやサーバーの監視設備の構築、監視などを行っています。現在、アールワークスさんに対応いただいているサービスは以下の3 つです。
- 1.Pandora FMS Enterprise（以下、Pandora FMS）のライセンス販売と保守
- 2.監視基盤のリプレイスにともなう、Pandora FMSでの監視基盤の設計と構築、監視方法の設計サポート
- 3.リモートでの24時間365日の監視障害対応サービス
もともと安定性の観点から十数年来のレガシーな監視プロダクトを使っていましたが、昔の製品ということもあり、UI/UX の部分で課題がありました。利用者がWeb から設定することが考慮されていなかったため、無理やりWebUI のような形で開発して利用してもらっており、機能に制約があるのが課題でした。
アールワークスさんのPandora FMS には、専用に作られたコンソールがあるため、利用者は無理なくスムーズに設定できます。Pandora FMS を導入したことで、UI/UX の向上につながっていると感じています。
また、従来の監視プロダクトは基本的に監視しかできない製品であったため、データを外から取り出せない点も課題でした。そこで、Pandora FMS でAPI 連携をすることによって、外部から取り込んだ監視データを利用すれば、将来的なサービスの改善にもつなげられるのではと考えたのです。
また、当社では監視が属人化している点も課題でした。社内での異動が定期的にあるため、設定・構築をメインで行っていたメンバーがいなくなり、残ったメンバーで運用しなくてはいけない状態だったのです。メンバーが少ないなかでの設計・構築・運用に限界を感じていました。
システムを移行したあとの運用や障害発生時のシステム回復などは、設計・構築を担当した特定のメンバーでなければできません。このような属人化を解決したいと考えていたのです。
2. 選定の理由
監視基盤の構築だけでなく、保守運用まで一気通貫でのサポートを提供します
弊社を選んだポイントはどのようなところでしょうか。
アールワークスさんを選定したのは、サーバーのシステム更改の際にバラバラだったものを統合したほうが良いという議論が出たからです。
従来の監視プロダクトは、デフォルト定義されている監視項目では弊社の必要とする監視を行うことができず、必要に応じて独自の監視スクリプトを開発していました。
他のオープンソースも検討しましたが、Pandora FMS は前述のレガシーな監視スクリプトの移行が比較的容易にできることもあり、Pandora FMS の採用を決めました。
アールワークスさんは、監視基盤の構築だけでなく、保守運用まで一気通貫で対応してもらえる点も魅力です。
監視基盤は、エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズの仕様に合わせて設計・構築する必要があり、保守運用までの各工程を別々のベンダーに依頼すると、その都度説明をおこなわなければなりません。
やり取りの手間がかかるほか、抜け漏れも起こりやすくなるでしょう。アールワークスさんは一気通貫で対応してくれるため、大変感謝しています。
3. 評価ポイント
お客様の状況に応じて、監視台数を柔軟に増やせます
Pandora FMS のどの部分が御社の環境にマッチしたのかを教えてください。
Pandora FMS は、当社の環境に非常にマッチしていると感じています。機能要件・非機能要件・ライセンス体系の3 つの観点で高く評価しています。
- 1. 機能要件
機能要件の部分では、前述したUI/UX の部分でメリットを感じています。また、Pandora FMS のポリシー（監視のテンプレートを使って展開できる機能）をよく利用しています。ポリシーを使うことで、当社の提供するサービスで共通的に状態を把握しておくべき項目の監視を実現、保証できています。
- 2. 非機能要件
監視台数が増えると、スケールアップ、スケールアウトを検討する必要があります。Pandora FMS が優れている点は、スケールアウトに対して何台でも増やしていけることです。当初想定以上の監視対象数の増加があった場合にも監視台数を増やせる点を高く評価しています。
- 3. ライセンス体系
当社は監視ホスト一台あたりの監視項目が多い特徴があります。他製品の多くは監視項目単位で課金が発生する体系のものが多い印象ですが、Pandora FMS はエージェント単位で監視できるため、必要なライセンス金額を最適化しやすい点が魅力です。
4. 導入の効果
バグ発生などのトラブルが起こった際も、迅速に対応します
サービス導入後の効果について教えてください。
当社ではシステム移行に伴い、2000 以上ある監視項目のなかから各サービス担当者がどの項目を監視するのかを選ぶ必要がありました。多くの監視項目があったため、どのように監視を効率化するかが課題となっていたのです。
Pandora FMS のポリシー機能を利用することでテンプレートのような形で、当社標準の監視が可能な環境を提供できるようになりました。決められたポリシーを選べば監視できるため、監視項目の標準化を実現でき、作業の効率化にもつながったと感じています。
また、監視データを有効に活用できるようになったことも大きな効果です。将来的にはたとえば、Pandora FMS が監視したデータを加工し、お客様が必要とするサービスの状態をWeb 上でスムーズに提供できるようになることが期待されています。
今後も、監視データをどのように利活用していくのかを見つけていきたいと考えています。
以前、Pandora FMS の製品自体にバグが見つかった際には、アールワークスさんから開発元のスペインの会社に直接バクの修正を依頼していただき、迅速に改修していただきました。
Pandora FMS のオープンソースのコミッターがいるアールワークスさんだからこそソースコードレベルでの修正やPandora FMS のUI や機能の拡張をしていただけたと思っております。迅速な対応していただき、今回遅延なくリリースできたことに大変感謝しております。
アールワークスへのご要望があれば教えてください。
監視基盤の移行はまだすべて切り替わっておらず、4 分の1 程度が終わった段階です。今後もさまざまな課題が出るかもしれませんが、継続的に協力をお願いしたいと考えています。
サービスの品質を維持するためには、システムを早く回復させることが特に重要です。そのためには継続的に運用の改善を図っていく必要があります。ぜひアールワークスさんの力をお借りし、出てくる課題に対して共に解決していきたいと考えています。
お客様プロフィール
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ
本社所在地：東京都港区西新橋二丁目14 番1 号
設立：1985 年9 月4 日
代表者：代表取締役社長 工藤 潤一
従業員数：596 名（2024 年3 月末現在）
Pandora FMS Enterprise
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大規模システム向け統合システム監視ツール Pandora FMS Enterprise
世界194 か国から120 万ダウンロード以上の支持を得るオープンソースの監視ツール Pandora FMS に、大規模システム向け機能を追加した Pandora FMS Enterprise。オープンソースベースの商用製品だから実現できる「運用コストの削減」と「使い勝手の良さ」が特徴です。
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