Azure Managed Service Column <Azure運用コラム>

Azure Automationとは?

Category: 入門編

2022.05.11

〜Azure Automationの概要、機能、料金、活用事例とその効果〜

近年クラウド環境は大きく進化し、オンプレミス環境からの移行が進んでいます。クラウドサービスは必要な時に必要な分だけ利用する事ができ、不要になればすぐに停止させるなど、ビジネススピード、コストパフォーマンスに優れています。

今やシステム処理性能の面においても、オンプレミス環境に引けを取らないほど大きく向上ました。複数の仮想マシンを起動させ、様々なクラウドサービス、他プラットフォームと連携し、大規模なシステムを運用することも可能となりました。

しかしクラウドサービスは基本的に従量制の課金体系であるため、無駄なリソースは小さなものでも、積み重なれば大きなコスト負担になりかねません。

またクラウド環境の運用は多岐に渡ることから、運用コストが膨らんでしまうリスクもあるでしょう。最小限のコストで、最大限の効果を得るために、運用プロセスのオートメーション機能は不可欠です。

本記事では、Azureが提供するオートメーション機能であるAzure Automationの概要、機能、価格について解説し、Azure Automationユースケースを紹介します。

1. Azure Automationとは?

Azure Automationとは、クラウド環境上で発生する様々な運用タスクを自動化するクラウドオートメーションサービスです。プロセスオートメーション、構成管理、更新管理、共有管理、ハイブリット環境の統合管理支援などの機能を提供します。

Azure Automationの主な事例として仮想マシンの起動、停止の自動化、セキュリティ対策の自動化、運用における定期ジョブの自動化などによく利用されています。

またPowerShellスクリプトの実行設定、Runbookというテンプレートを活用する事で、利用環境に応じた様々な処理を自動化する事が可能です。

Azure Automationでオートメーションを活用する事で、効率化による運用コストの削減のみならず、人手によるミスの削減や、ハイブリッド環境においても一括管理を実現することができます。

※参考1 Azure Automation とは

2. Azure Automationの機能

Azure Automationはプロセスオートメーション機能をはじめとし、様々な機能が提供されます。

プロセスオートメーション

頻繁に発生し、時間がかかり、エラーが発生しやすい管理タスクを、プロセスオートメーション機能で自動化することができます。プロセスオートメーションは、Runbookと呼ばれる自動化する一連の作業を記述したテンプレートを用いて作成します。Runbookには視覚的に編集可能なグラフィカルタイプのものや、PowerShellで編集可能なテキストタイプのもの、Pythonスクリプトで編集可能なものなど様々です。これらのテンプレートからRunbookを作成しジョブとして実行します。

詳しいRunbookの利用方法は公式サイトをご確認ください。

※参考2 Azure Automation での Runbook の実行

Configuration Management(構成管理)

Azure Automation の構成管理は、変更履歴とインベントリ、Azure Automation State Configurationの2つの機能によってサポートされています。

変更履歴とインベントリ機能

Linux、Windowsの仮想マシン、インフラストラクチャの変更を追跡します。このサービスは環境内のサービス、ソフトウェア、レジストリ、ファイル全体にわたって詳細な変更を追跡し、不要な変更を診断し、アラートを生成することもできます。

Azure Automation State Configuration機能

Windows Server 2012 R2より登場し、OSの標準ツールとなっている構成管理の自動化ツールであるPowerShell DSC (Desired State Configuration) のクラウド環境をベースとしたものが、Azure Automation State Configurationです。特長としてAzureクラウド内のDSCから仮想マシンおよび物理マシンに対しても構成を適用することができます。

更新管理

Azure Automationは、WindowsシステムとLinuxシステムのハイブリッド環境全体に対する更新管理機能が含まれています。スケジュールを作成して、定義したメンテナンス期間に更新プログラムがインストールされるように調整できます。この時マシンにインストールすべきでない更新プログラムを除外するなどチューニングをすることもできます。

Azure Automationのサポート対象

Azure AutomationはHybrid Runbook Worker 機能により、オンプレミス環境のWindows、Linuxサーバーや、他社クラウドプロバイダーの仮想マシンにまたがってオートメーションを実行する事が可能です。

3. Azure Automationの料金

Azure Automationの各機能にかかる料金を紹介します。

プロセス オートメーション(自動化)

Runbook のジョブとwatcherが課金対象です。自動化の料金は、ジョブまたはwatcherの実行時に常に発生します。

ジョブとはRunbookテンプレートの処理単位であり、1ヶ月に使用されるジョブの実行時間 (分) に基づいて課金されます。

watcherは環境内のシステムをポーリング監視し、状況によってアクションを実行する機能です。1ヶ月に使用される時間数に基づいて課金されます。

ジョブ、Watcher共に無料枠に含まれるユニットを超過した時間についてのみ、課金が発生する仕組みです。2022年4月時点ではジョブは1ヶ月あたり500分、Watcherは744時間が無料枠です。

Configuration Management(構成管理)

Configuration Management は、管理対象に登録したノード数と、Azure Log Analytics サービスに保存されたログデータに基づいて料金が決定されます。

Configuration Managementは、ノードが登録されたときから発生、ノードがサービスから登録解除されたときに終了します。ノードはAzure内の仮想マシンだけではなく、オンプレミスVM、物理ホスト、別クラウドの仮想マシンなどが対象となります。

更新管理

更新管理は、利用環境での更新の表示とデプロイが含まれますが、料金は不要です。しかし、Azure Log Analytics サービスに保存されたログデータについては料金が発生します。

これら料金に関する詳細はご利用前にMicrosoft公式サイトをご確認下さい。

※参考3 Azure Automationの価格

4. Azure Automationの活用事例とメリット

Azure Automationのよくある活用事例とメリットについて紹介します。

仮想マシンの自動起動/自動停止

Azure Automationを利用することで、夜間や休日などの利用頻度の低い時間に仮想マシンを自動停止したり、業務開始時刻に合わせて自動起動したりすることが可能です。

Azureは利用した時間分の従量課金制であるため、使わない時間帯をあらかじめスケジューリングし仮想マシンを停止することでコスト削減が期待できます。

Azure Automation Update Management でOSの更新管理

OSの更新管理を怠ると脆弱性が放置されるなどセキュリティホールが生じるリスクが高まります。しかし大量のコンピュータを管理する管理者からすると更新管理は非常に手間がかかります。

Azure AutomationにはOSへの更新プログラムを管理者権限で自動的に配布しインストールする事ができます。さらに配布時間のスケジュールも可能です。

またインストールされないコンピュータを可視化する管理があり、特に重要な更新などが適用されなかった場合、非準拠マシンとして抽出できるので、リスク管理の効率化に役立ちます。

さらにこの機能はオンプレミスや他クラウドプロバイダーのコンピュータも管理ができるのでハイブリット環境においても有効です。

サーバーの設定情報をコード化し自動化

Azure Automationの構成管理機能であるAzure Automation State Configurationを利用し、様々な規模や環境に対し、構成管理が可能です。
例えばWindowsのローカルユーザーやグループの作成やプロセス、サービスの操作、環境変数、レジストリ、ファイルの操作やパッケージのインストールなどコード化することができます。

このようにコード化した構成情報を活用する事で、サーバー構築作業をRunbookによるジョブとして取り扱うことができるようになり、展開、バックアップ、リストア、スケールイン、アウト等、動的なシステムに活用する事ができます。

また管理者の非効率な手作業の排除と共に、サーバーの設定状態のばらつきや、設定ミスを防ぐことができます。

5.まとめ

本記事では、Azure Automationについて、概要、機能、料金、活用事例、効果について紹介しました。クラウドサービスは従来のオンプレミス環境と比較すると、柔軟性の高さ、迅速性、コストパフォーマンスなど、一見するとメリットばかりが目につきます。

しかし、従量制の課金体系であるため、上手く使いこなさなければ、逆にコストが増加してしまうリスクがあります。また、セキュリティの面においても運用上のセキュリティホールを生み出しかねません。

ここまで紹介してきた通り、オートメーション機能をはじめとし、Azure Automationサービスを使いこなすことで運用を効率化することができ、クラウド環境におけるコスト削減も期待できるでしょう。

クラウドサービスは必要不可欠な社会インフラになりつつあります。運用を効率化することは重要な課題と言えるでしょう。クラウドサービスの利用や運用の自動化にご不安な点があれば、お気軽に専門家にご相談ください。

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Tag: Azure Automation Azure運用管理

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